人生後半戦

いろいろ忘れっぽくなったので(笑)自分用の覚え書きとして記録しておきたい事を書いていきます。

映画「(500)日のサマー」を再び観て思うこと

映画「(500)日のサマー」が日本で公開されたのは2010年、映画館で観た覚えはないものの割とレンタルが始まってすぐに観たはずなので2011〜12年頃に最初に観たはずです。

で、最近12年くらいぶりに見直したら前と大分印象が違っていました。
もともとこの映画は男女で抱く感想が違うのが話題だったと思いますが、見る側の年齢によっても変わってくるのかもしれませんね。



例えば昔私が見た時は

【サマー】ちょっと気まぐれなところのある可愛コちゃん。束縛を嫌う小悪魔。
急に自分の人生に現れた男性に運命を感じて結婚しちゃうところとか、女性ならではで共感できる〜

って思いました。しかし今見ると

【サマー】情緒不安定気味だけど意外とトムに歩み寄っている優しい女性。トムが言い訳ばっかりして情けなくてもかなり受け入れている。


だったし、トムに関してはもっと印象が変わって

【トム】ちょっとヘタレな気弱ボーイ。恋愛初心者。


【トム】自信がないくせにプライドが高く、うまくいかない事があると周りの優しい人にすら八つ当たりする精神年齢小学3年生。

に印象が変わりました。(ひどい)
2回目に観たら「サマーはなんでトムを好きになったんだろう?」ってくらいトムの良さがわかりません。笑
こんなモテモテの激マブ美女が、ちょっと趣味が合うくらいの同僚にわざわざ自分からきっかけを作ってくれたり向こうからキスしてくれたり誘ってくれたりするわけなくない???(裸でベットで待っているシーンは卒業へのオマージュっぽいけど状況だけを見たら青年誌に載ってるエロ漫画みたいじゃん!)

ケンカしたりうまくいかなくなったり、電車で再会した時もサマーの方から歩み寄っているんですよね。

それなのに見た目で恋しただけのトムの方は、相手の態度が自分の求めるものと違ったらすぐに「ビッチ」呼ばわりですよ…
情けなくてお母さん泣いちゃう!笑

結婚後に公園で会うシーンもサマーが待っていてくれるし、どこまでトムを気にかけているんだよ。サマー。
ただ、最後はすごくトムが成長していくので気持ちのいい終わり方です。

これは恋愛映画ではないと冒頭にありますが、今アラフォーの私目線で見ると

『自信がないのにプライドが高く、うまくいかない事があると周りの優しい人にすら八つ当たりする精神年齢小学3年生の情けないボーイがガールにミーツして言い訳と受け身の人生から抜け出す成長ストーリー』

でした。
それにしても今回10年以上ぶりに見たのにかなり内容やディテールを覚えているのにびっくり。
やっぱりいい映画は記憶に残るんですね。

このシーン、やっぱり好きで何度も見ちゃった。